女優の米倉涼子さんが2019年に発病した「脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)」は、芸能界に大きな波紋を呼んでいます。
一時は引退も覚悟したという深刻な病気について、その原因から現在の状況、そして今後の回復見通しまでを詳しく解説します。
多くの人に知られていないこの難病の実態と、米倉さんが歩んできた闘病の道のりを明らかにしていきます。
米倉涼子の病気の原因は?

米倉涼子さんの脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の発病した原因は、交通事故や転倒、激しい運動をした際の衝撃が主な原因とされています。
米倉涼子さんの場合、交通事故などに遭ったことはありません。
しかし、2019年のブロードウェーミュージカル「CHICAGO」の稽古中に発症しました。
長年のアクションシーンや激しいダンスパフォーマンスが体に与えた負担が蓄積され、稽古中の動きがきっかけとなって発症した可能性が高いと考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
米倉涼子さんが闘病中の脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)は、脳と脊髄を保護している髄液が何らかの原因で漏れ出すことにより発症する難病です。
この病気の特徴として、40歳前後の女性に多く見られる病気で、米倉涼子さんが発症した年齢も典型的な発症時期と一致しています。
米倉涼子さんが脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の症状について、インタビューに答えていました。
「まっすぐ歩けないこと、だるさ、立ち上がれないとか…。
止まってるエスカレーターを歩いている感覚がずっと続く感じ。
車のライトとかも全部つながって見えて、自分がどこにいるか分からなくなる。
座っていることすらできなくなっちゃう」と明かした。
引用元:ORICON NEWS

この病気の深刻さがうかがえます。
さらに、急性腰痛症や仙腸関節障害による運動機能障害も診断されており、これらが持病として症状を複雑にしています。
2022年にはこれらの運動機能障害により、主演予定だったミュージカル「CHICAGO」の降板も余儀なくされています。
米倉涼子の低髄液圧症候群の現在と回復見通し


2025年9月現在、米倉涼子さんは再び体調不良の兆候を見せており、再発が懸念されています。
8月以降、Instagramの更新が途絶え、複数のイベント出演を直前でキャンセルするなど、活動に影響が出ています。
関係者の間では「持病の再発ではないか」との声もあり、地上波ドラマ復帰の企画も無期延期となったようです。
米倉涼子さんの回復の見通し
米倉涼子さんは2023年に「ブラッドパッチ療法」を受け、2024年春には回復傾向を見せていましたが、完全な治癒には至っていないと見られます。
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)は慢性化すると治療に長期間を要することが多く、米倉さんも「治療後に1ヶ月寝たきり」になるほどの厳しい闘病を経験しています。
現在も水泳などで体力づくりに励んでいるものの、急性腰痛症や仙腸関節障害など複数の疾患が絡み合っているため、今後も慎重なケアと治療が必要とされる状況です。
脳脊髄液減少症の一般的な回復見通しとしては、慢性期に入った症例では複数回の治療が必要になることが多く、完全な治癒までには相当な時間を要すると考えられます。
まとめ
米倉涼子さんの脳脊髄液減少症は、長年の身体的負担の蓄積が原因となって発症した可能性が高いと考えられます。
2023年8月のブラッドパッチ療法により一時的な改善は見られたものの、2025年現在も完全な回復には至っておらず、最近の活動キャンセルやSNS更新の停止などから、現在も病気と向き合い続けていることがうかがえます。
脳脊髄液減少症は慢性化すると長期間の治療が必要になる疾患であり、米倉涼子さんの場合も複数の症状が重なっていることから、回復には時間がかかることが予想されます。
米倉涼子さんの一日も早い回復と、再び元気な姿での活動再開を多くのファンが願っています。